グラフェンフラワーSP
グラフェンフラワーSPはグラフェンを原料として使用し 特殊な成型方法でグラファイト化した高性能な放熱部材です。
放熱材として伝熱できる熱量は熱伝導度のみならず厚さに依存し、厚いものほど多くの熱量を運ぶことが可能です。従来のグラファイト系放熱材は、熱伝導度の良いものは厚さに限界があり、厚さが厚いものは熱伝導性が低いという課題があるため限定的な用途で使用されてきました。
弊社のグラフェン放熱部材は、グラフェンを原料にし、常温プロセスで高密度にグラファイト化するため従来に比較して100倍以上の厚肉化が可能です。このため、従来はグラファイト系放熱部材の適用が難しかった、汎用用途での高い放熱性能が得られるようになりました。
図SP1に、従来グラファイト材、銅、アルミと、グラフェン放熱部材の熱伝導度、厚さを比較しました。アルミの3倍、銅の2倍の熱伝導度、従来グラファイトの100倍以上の厚肉化が可能な特徴があります。
図SP1 各種放熱部材の熱伝導度と厚さの比較
図SP2には、代表的な品番である、SP9の材料特性を示しました。 弊社のグラフェン放熱部材はグラフェンの配向方向を任意に設定 できるため、厚さ方向にグラフェンが配向したYZ、XZなどの製造
品番 | グラフェンフラワー SP9 | |||
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基準面 | XY | YZ | XZ | |
熱伝導度 [W/m・K] |
面内方向 | X: 900 | Y: 900 | X: 900 |
Y: 900 | Z: 10~20 | Z: 10~20 | ||
厚さ方向 | Z: 10~20 | X: 900 | Y: 900 | |
比熱[J/(g・K)] | 0.76 | 0.76 | 0.76 | |
線膨張係数[1/K] (室温~400℃) |
面内方向 | 1~4x106 | Z: 30~50x106 | X:1~4x106 |
Y : 1~4x106 | Z:30~50x106 | |||
厚さ方向 | 30~50x106 | 1~4x106 | 1~4x106 | |
耐熱温度[℃] | 空気中 | 500 | 500 | 500 |
不活性ガス中 | 3000 | 3000 | 3000 | |
放射率 | 0.5 | 0.5 | 0.5 |
図SP3に品種構成を示します。熱伝導度を選択でき、最大寸法内でご要望に合わせて加工可能です。寸法公差は別途ご相談いたします。
品番 | 熱伝導度 | 最大寸法 (mm) | ||
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基準面 | XY | XZ | YZ | |
SP7 | 700W/m・K | 127×76 | 127×100 | 76×100 |
SP9 | 900W/m・K | 100×70 | 100×100 | 100×100 |
SP10 | 1000W/m・K | 100×70 | 100×100 | 100×100 |
SP12(開発品) | 1200W/m・K | 100×70 | 100×100 | 100×100 |
厚み(mm) | ||||
基準面 | XY | XZ | YZ | |
SP7,9,10,12 | 0.5~ | 2.0~ | 2.0~ |