・グラフェンフラワーBL、グラフェンフラワーSPは、真空や不活性雰囲気中では3000℃以上の耐熱性、耐環境性を持っていますので、700℃、1000℃、1200℃、1500℃、1700℃、2000℃、2500℃、3000℃などの各仕様の熱処理炉、焼成炉、焼結炉、アニール炉、高温炉、オートクレーブなどの内壁材、炉材、均熱材、断熱材として好適です。
・従来のグラファイト(黒鉛)材料に比較して、熱伝導性の異方性が大きく、面内で1000W/m・K、厚さ方向で10W/m・Kなどの熱流の制御が可能になります。これにより、従来に比較して、加熱効率、断熱効率を高めた設備設計が可能になります。
・グラファイトは高温高圧環境に応用することができます。グラファイトは、高い熱伝導率と優れた耐熱性を持っており、高温下での化学反応や熱的ストレスにも耐えることができます。そのため、グラファイトは、熱交換器や炉、高温熱電発電プラント、核燃料プラントなど、高温高圧環境における多くの産業で広く使用されています。また、グラファイトは、高圧下でも安定しています。そのため、グラファイトは、ダイヤモンドや石英などの他の材料が圧縮されて形成されるダイヤモンドアンビルセルの一部としても使用されています。さらに、グラファイトは、高圧環境下での材料の特性を研究するための研究用セルの素材としても使用されています。これは、高圧下で物質の構造や物性が変化することを調べるために、研究者が使用するもので、グラファイトが選ばれる理由の一つは、高圧下での安定性が高いためです。
品番 | グラフェンフラワー SP10 | |||
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基準面 | XY | YZ | XZ | |
熱伝導度 [W/m・K] |
面内方向 | X: 1000 | Y: 1000 | X: 1000 |
Y: 1000 | Z: 10~20 | Z: 10~20 | ||
厚さ方向 | Z: 10~20 | X: 1000 | Y: 1000 | |
比熱[J/(g・K)] | 0.76 | 0.76 | 0.76 | |
線膨張係数[1/K] (室温~400℃) |
面内方向 | 1~4x106 | Z: 30~50x106 | X:1~4x106 |
Y : 1~4x106 | Z:30~50x106 | |||
厚さ方向 | 30~50x106 | 1~4x106 | 1~4x106 | |
耐熱温度[℃] | 空気中 | 500 | 500 | 500 |
不活性ガス中 | 3000 | 3000 | 3000 | |
放射率 | 0.5 | 0.5 | 0.5 |